2016年09月16日

擬態と自由について

新しい民進党の党首が決まりましたね。

個人的には玉木さんに当選して欲しかったので、残念です。


女性初の党首が誕生したのも画期的なことでしょう。

だけど私は、「移設は私たちの政権で決めてので、方向性を変えることはない」との発言で、彼女を支持できませんでした。
この発言と、二重国籍の問題で堂々と「自分の生い立ちや国籍がなんであっても、問題ない」と主張して、党首選に挑めなかったメンタリティは共通している気がしました。

「アメリカや日本人の顔色の顔色を伺い、媚びなければ党首になれない。」

まるで擬態して、自分の本当の姿を隠して生き延びる昆虫みたいです。

だけど、蓮舫さんだけが悪いのかというと、そうではないでしょう。


蓮舫さんにそう思わせたのは、私たちが人種や国籍で他人を差別してきた結果ではないかと。

そして私たちも、立場の強い人たちに堂々と自分の意見を言えないでいる。

大変でも「苦労してるのは、みんな一緒だから」と言ってしまう。

「政治の話をするのって一般的じゃない。」と思い込む。

それって凄く「不自由だな」と思いました。

もうアラフォーだけど「18歳からの民主主義」を読みました。

SEALDs KANSAIの大沢 茉美さんの言葉が心に沁みました。

私たちは、学歴社会で競争し、経済的な利益を追い求めることが正しい生き方だと教わってきた。

そこから脱落することは「負け組」「人でなし」「甘えだ」だと教わってきた。

でも「そうじゃない」ということを、22歳の彼女に教えてもらいました。

誰も擬態しないで、自由に自分らしく生きれる国。

他の誰かに期待するんじゃなく、自分の手でそれを作ろうと思ったら、少しは幸せに近づける気がしました。






 


Posted by rejse at 14:57 | ジェンダー | 徒然に・・。
 

2015年03月22日

女子、堕落すべし

先週は駒ヶ根でRちゃんの高校卒業祝い。

 
彼女自らが作った野菜をふんだんに使った料理がテーブルに並びました。


そして花びらをデコレーションしたケーキの差し入れ。

翌日、還暦世代のご婦人の方々とお会いしたら「私達は、平塚らいてうや青鞜を読んだのに、今の若い女の子は本もまともに読まない。」

私が、教育環境の問題として指摘しようとしたら間髪いれずに「違う」と指摘されてしまいました。


今だに彼女達の教育を始めとする社会環境は、圧倒的多数の男性に決める権限が与えられてるのに。

そこを変えることも出来ずに、少子化で少数派の若い女の子を批評したり批判しちゃう。

彼女達は、フェミニズムの文学を読んでも、その思想を日常生活では活かせてないんだろう。

らいてうや青鞜の感性を自分のものに出来てない。

若い女の子を男性社会の生きずらさから解放するどころか、男性の差別的な価値観に無自覚に加担してしまう。

シスターフットする力が彼女達にはない。

私達以上に家父長制の影響が強いのかもしれない。


これはもう男性がもっと自ら率先して、差別をやめ、きちんと女性を人間扱いしていくしかない。

私も青鞜やらいてうは読んだことがない(本は読む)。


私達や日本の若い女の子は、多分らいてうや青鞜読んだ方がいいかもしれない。


自由に本を読める権利があるなら、読んだ方がいいかもしれない。

でも義務ではない。
他人から強制されて読むものではない。

読むなら自分の楽しみや人間らしく生きる権利を得るに読みたいし、読んで欲しいのです。


男性や年配女性の無自覚や差別に晒された時、そこから自由になりたい。

そう思った時に、読むのが1番かもしれない。

今の若い女の子たちは、これ以上苦労して戦って苦い思いしないでも、思いっきり仕事や恋愛や趣味を楽しんだらいい。

そのためにこれ以上、女性差別が酷くならないよう、1日も早く男女が平等になるよう努力するのが大人の仕事だと、私は思う。

Rちゃんの努力の結晶である野菜は、とても美味しかった。

彼女はこれからも頑張っていくんだろう。
これから、もっとその努力が正当に評価される社会にしていきたい。







 


Posted by rejse at 22:14 | ジェンダー
 

2014年11月08日

東京へ

今日から2日間、東京で女性支援研修を受講。

みっちり朝から夕方までだから、割とハード。

今日明日、各地で他ジェンダー関係のセミナーや講習が沢山あります。

研修と時間が被っているので、参加出来ず残念。


●埼玉「DVとストーカー ~被害者支援の一環と しての加害者プログラムとは~」 【日時】11月8日(土)14:00~16:00 【場所】武蔵浦和コミュニティセンター 多目 的ホール 【講師】信田 さよ子さん、伊田 広行さん 【問合せ先】さいたま市男女共同参画推進セン ター 詳しくは→http://resilience.jp/2014/10/2794

●石川「DVと児童虐待」 【日時】11月8日(土)10:00~12:00 【場所】金沢市教育プラザ富樫 1号館 121・ 122研修室 【講師】西山さつき(NPO法人レジリエンス副 代表)他 【問合せ・申込み】金沢市人権女性政策推進課 詳細は→http://resilience.jp/2014/09/2737

●東京「女子高生・女子学生のための自分の心 とからだを守る講座」 【日時】11月8日(土)13:30~16:00 【場所】上智大学四谷キャンパス中央図書館9 階 L-921 【講師】中島幸子(NPO法人レジリエンス代 表) 【問合せ・申込み】10/6受付開始。MIW(千代 田区男女共同参画センター) 詳細は→http://resilience.jp/2014/09/2782

●第6回 あるこうよ むらさきロード
子ども、女性への暴力に反対するパレード。

日時 : 2014年11月9日(日) 10時から 会場 : 東京ウィメンズプラザ 視聴覚室
詳細→http://arukoumurasaki.blog37.fc2.com/blog-entry-76.html
 


Posted by rejse at 07:03 | ジェンダー
 

2014年11月01日

主婦願望?

写真家 林典子著「キルギスの誘拐結婚」を読みました。

中央アジア キルギスでは法律で禁止されている誘拐結婚が横行しており、警察も充分な取り締まりを行っていない。

男性が見染めた女性を誘拐し、結婚を迫る実態が、写真と文章で紹介されています。
女性が誘拐された末に、婚姻を拒否することは「両親や家の恥」に繋がるとして、数時間抵抗した後、泣く泣く受け入れるケースが多いそうです。

セクハラや性暴力で、被害者側が泣き寝入りを強いられる日本の風潮に近いものを感じました。誘拐している男性に、全く悪気がなさそうなこと。「見るからに悪人」ではなく、普通の一見善良そうな人達であるところまで、そっくりでした。




そういえば昨日の衆議院本会議で女性の活用について質問がされてました。
次世代の党 杉田水脈(みお)議員が、「戦後の男女参画政策が偽りの男女平等。少子化を進め、DVなどの増加を招いた。」というような文脈の発言していて、驚きました。そして「男女参画法は撤廃すべき」と。

http://ow.ly/3tCFe5

岡谷あいとぴあ(男女参画センター)では、市民がデートDVなどの資料を閲覧できるようになっています。横浜市フォーラムも、デートDV写真展、子育て支援も積極的に行っています。

杉田議員が本気で発言しているなら、事実誤認があるのではないかと思います。

確かに戦争中は「伝統的価値観」で女性に対し「産めよ増やせよ」だったでしょう。でもそれは女性の意志や人権を蔑ろにした強制だったのでは?結果的に戦後、多くの子供達が浮浪者として街に溢れたのではなかったでしょうか?

伝統的な性的役割分担のもとでは、男性がパートナーを殴ることも「夫婦喧嘩」ですまされていませんでしたか?

男女参画をなくすことは、男性も女性も子供も、1人の人間として尊重される土壌をなくすことでは?

そして女性には参政権すらなかった時代に逆行することでは?

そうなったら、杉田議員もすぐにでも男性により政治家の職を奪われはしないでしょうか?

参政権もない状態で、女性が政治家として活躍することが許されるとも思えません。

思うに、彼女は「主婦願望」が強いのかな?

男女の役割分担に拘るのは、別に構わないです。  

でも、それを他人にまで強制はしないで欲しい。

日本もキルギスも、個人の意志や自由が尊重される社会になって欲しい。

 



 


 

2014年10月26日

夫婦別姓

衆議院法務委員会で西田譲議員が上川陽子法務委員会大臣に、選択制夫婦別姓について質問している動画を観た。

「なんだかなあ」と思いました。

西田議員は「世論に流されて夫婦別姓推進に積極的になるな」という主旨だと思うんですが。

「夫婦別姓になると家族が崩壊する」的な発想は何を根拠にしてるんでしょうか?

制度で絆が弱体化するって‥そんなに自信ないんでしょうか?

日本の男性は。

家族であるばかりに、DVを子供が目撃したり、親や兄弟から虐待を受けてもそこか逃げ出せず密室化する実状も沢山あると思うんですが。

絆は制度じゃなくて、お互いを1人の人間として尊重するコミュニケーションで維持するものじゃないのかな?

現在の婚姻制度は、同性婚も認めず、女性が男性の姓に変えるケースが圧倒的に多い。

不平等な制度で維持する絆は単なる差別ではないでしょうか?

■衆議院インターネット審議中継アーカイブ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=44244&media_type=hn
 


Posted by rejse at 16:12 | ジェンダー